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Mini-Chrom Monochromators

Optometricsのすべてのモノクロメーターモデルは、f/3.9の有効口径と74mmの焦点距離を備えた光学的に同一のFastie-Ebert型インラインモノクロメーターです。

光学ダイアグラムに示す通り、入射したスペクトル放射エネルギーは入射スリットで集光され、フォールディングミラーによって球面コリメーティング/フォーカシングミラーに反射されます。このミラーは入射光を平行にしてグレーティングに向けられ、そこで分光します。スペクトルに分光されると放射エネルギーは再びコリメーティング/フォーカシングミラーに向けられ、分光された放射エネルギーの一部が集光され、2つ目のフォールディングミラーを介して出射スリットに向けられます。装置から出力される単色光の波長は、グレーティングの角度位置に応じて変動します。サインドライブ機構を使用し、手動またはステッピングモーターを介してグレーティングを回転させる事により、分離した波長がリニアに出射スリットに連続的に集束されます。

 

Beam Geometry and Alignment

最良の波長精度とシステムスループットを実現するため、入射するビームの有効アパーチャはf/3.9以上にする必要があります。入力放射の有効アパーチャーがf/3.9未満になると、インプットフォールディングミラーに収まらず、迷光が大幅に増加します。さらに収束(入射)ビームは、入射スリットの平面に対して垂直でなければなりません。ビームを入射スリットに適切に位置合わせしないと、スループット、解像度、および波長精度に悪影響を及ぼします。調整済みの可視光源については、タングステン光源モジュールを参照して下さい。

 

Resolution

分解能は、モノクロメーターから出力される放射スペクトルの鮮明度を定量的に表す事ができる指標です。分解能は、モノクロメーターの焦点距離、グレーティングの分散、交換可能な入射スリットと出射スリットの幅で決まります。 分解能はスリット幅に反比例し、スリットサイズが小さくなると分解能は向上します。

 

モデル グレーティング 線形分散
[nm/mm]
波長範囲
[nm]
スリット幅別分解能
[nm]
刻線数
[lines/mm]
ブレーズ波長
[nm]
50μm 100μm 150μm 300μm
(デフォルト)
600μm 1mm
01 2400 250 5.34 190-650 0.3 0.5 0.8 1.6 3.2 5.3
02 1800 250 7.27 200-800 0.4 0.7 1.1 2.2 4.4 7.3
03 1800 500 7.16 300-800 0.4 0.7 1.1 2.2 4.4 7.3
04 1200 750 10.66 500-1200 0.5 1.1 1.6 3.2 6.4 10.7
04V 1200 500 10.66 420-1150 0.5 1.1 1.6 3.2 6.4 10.7
05G 830 1200 15.42 750-1700 0.8 1.5 2.3 4.6 9.3 15.4
06G 600 1600 21.73 850-2200 1.1 2.2 3.3 6.5 13.0 21.7
07 1200 400 11.15 360-800 0.6 1.1 1.7 3.3 6.7 11.2

 

Interchangeable Slits

各Mini-Chromモノクロメーターには、1組の300μmスリットがセットされています。追加のスリットセット(別売)を取り付ければ、分解能やスループットを最適化することができます。スリットサイズは50、100、150、300、600、1000μmがあり、すべて高さ方向は4mmです。

Mini-Chromのスリットアセンブリの変更は数秒ででき、ツールは必要ありません。スリットアセンブリは、黒色の酸化物でコーティングされた真鍮のディスクにエッチングされた精密スリットフォト、スリットスペーサー、スリットカバー、および2つのバナナプラグで構成されています。そのバナナプラグにより、モノクロメータとスリットの位置合わせができ、アセンブリを簡単に取り付け/取り外しできます。注:スリットは常にペアで交換する必要があります。

 

Optical Coatings

標準Mini-Chromのすべての光学面は、紫外-可視-近赤外のスペクトル全域で高い反射率を持つアルミニウムでコーティングされています。ただし、アルミニウムは約850 nmで反射率が低下します。625 nm以上の領域で最適な効率を必要とし、600 nm未満の効率を必要としないアプリケーションであれば、すべての光学面をオプションで金コーティングにすることも可能です。

 

Accessories

PCM-02 Stepping Motor Controller

PCM-02は、Optometricsのスキャニングデジタルモノクロメーター(SDMC)の駆動に最適です。オペレーターはコンピューターを使用して、モノクロメーターを特定の波長に移動し、波長範囲をスキャンできます。 PCM-02アプリケーションプログラムは、Windows®オペレーティングシステムで使用できます。

端末装置を使用してモノクロメーターを駆動すると、ユーザーはグレーティング駆動のさまざまな操作を制御する全てのコマンドライブラリーにアクセスできます(たとえば、移動する距離、移動の初期速度と最終速度、加速、一時停止の期間の時間など)。モーターが動作中であっても、いつでもコマンドを送信できます。モーターコントローラーボードには、複雑なモーションコントロールプログラムを格納するための2,000バイトを超える不揮発性メモリが搭載されています。

 

Tungsten Source Module

タングステンハロゲン光源モジュールは、ベースプレート上の石英エンベロープ20Wタングステンハロゲンランプ、ランプハウジング、シャッターアセンブリ、および可変のアパーチャーアセンブリと12V DCの安定化電源で構成されています。ランプ内のハロゲン化合物は、エンベロープの内側に堆積したタングステンをフィラメントに循環処理します。このタングステンの循環処理により、特に紫外でのランプ出力の段階的な劣化が防止され、ランプの寿命が延びます。光源は、可視および近赤外光源(340 nm-3 μm)として、あるいさまざまな分光測光システムを構築するためのビルディングブロックとしてご使用いただけます。この光源には、Mini-Chromモノクロメーターをピンでとめられた位置に取り付けるために、調整を簡単にするためのアタッチメントがあります。Mini-Chromを取り付ければ、タングステンハロゲン光源モジュールはコンパクトで用途の広い単色光源としてご使用いただけます。ランプハウジング内の石英レンズは、タングステンランプからの放射をMini-Chromの入射スリットに集光し、光学系追加と時間のかかる調整が不要になります。

 

Fiber Optic Cable

Optometricsは、一方の端子にスリット(幅50μm〜1mm x 高さ4mm)、もう一方の端子に4.8mmフェルールまたはSMA 905コネクタのいずれかを取り付けたカスタムメイドの光ファイバーケーブル提供します。これらは、Mini-ChromモノクロメーターおよびTLSシリーズ光源用の理想的な出力ケーブルです。長さは5フィートで、TLSモノクロメーターからの出力波長をすべて透過するガラスファイバーで作られています。ケーブル長のカスタムは、ガラスファイバーと同様に紫外アプリケーション用の石英ファイバーでも承ります。

 

 

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